鳴響pH2.0

先々週になってしまった。

6月13日(土)に鳴子温泉へ「鳴響」を観に行ってきた。

narukyo

鳴響

鳴子温泉は温泉の「東の横綱」とか言われていて有名な温泉街で、温泉と音響というなんとも不思議な組み合わせで去年に続き二度目となるのが涼音堂茶舖主催の「鳴響pH2.0」。涼音堂からはいつも即興したり、イベント出たりするYukkiCoupieというユニットでアルバムを発売すると言うことでそれもあって是非行ってみようと思い、仕事の合間に行ってきました。しかし、思ったのは意外に音響と言うか、チルアウトと温泉とはいい感じにはまっているのが印象的。ラップトップで音楽やりますというとクラブというイメージが強いが、ある意味、そういうところから価値観を変えていくと言う試みはなかなか成功しているのかも。しかし、問題はレイブのようにイベント色が強くなるとちょっと大変かな。

なにはともあれ、温泉旅館の大広間で行われるライブ、温泉街のお店で行われたライブなど、どれをとってもゆったりとした空気感はとても楽しめたし、続いて欲しい、そんな印象です。

こけしsession

こけしsession

ironomi

ironomi

色々盛りだくさんだったのですが、中でも地元の民謡の歌い手、佐藤民男さんとのセッションが面白かった。民謡にのっかるトラックはいきなり電子音。私の好みというと違ったのですが、なんだかとてもよかった。しかし、民謡ともなるとリズム感(というかタイム感覚??)が素晴らしく、よくぞ電子音と一体感が持てるものだと感銘。

佐藤民男セッション

佐藤民男セッション

こけしインスタレーション

こけしインスタレーション

さて、ライブのトリはcoupieだったのですが、クリスタルボールとのコラボという生演奏に徹したことが逆に良かった印象です。ちょっとプログレのキメというかフュージョンというか、そんなところもありましたが、発売されたアルバムを再現するのではなく、そこで出来ることをする、いや、クリスタルボールの倍音があれば鬼に金棒、ラップトップだらけの中で印象的で清々しい気分で、それまで、ほぼ徹夜でねむねむな自分もなんだかすっきりして帰ることが出来た。

自分の場合だが、トラックを仕込んでそれを基にライブをするのって、カラオケ的な感じがして抵抗感がある。けれど、その場でライブエレクトロのように曲を作っていくことは緻密に作り込まれたアレンジやエフェクトやバランスなど到底望むことなどできず、荒削りと言えば、そうなのかもしれない。サンプルをそこでプロセスし、構築していくことと、緻密につくられたトラックの間にそれほどの違いが無いことも確かなのだが、そんなちいさな壁が気になってしょうがない。

足湯の看板

足湯の看板

鳴子のねこさん

鳴子のねこさん

あ、話それましたが、もちろんライブの合間は温泉街を散策。意外に鳴子は猫のまち。好きになれそうだにゃ、って「にゃ」とつけたい気持ちも温泉気分なのかもしれない。

豪華な旅館に宿泊して、豪華な食事と大名気分を楽しむのが、一般的にイメージされる「温泉旅行」のイメージ。

東北ではそんな豪華なスタイルの温泉旅行と全く違った切り口、全く違った楽しみ方の温泉郷が独自の進化を遂げて発達しています。

今まで「湯治」はもっぱら病気療養や農閑期の農家のためのものでしたが、ここへきて新たな休暇の過ごし方として注目を集めるようになって来ました。

『鳴響pH2.0』は そんな湯治場の雰囲気を残す鳴子温泉の名湯「姥の湯旅館」をメイン会場に、電子音楽や民謡とのセッションなどのライヴを映像/空間インスタレーションと組 み合わせ、名湯「姥の湯」に浸かりながら、大正時代築の自炊棟で鍋をつつきながら楽しめる全く新しいタイプの自炊湯治とのんびりゆったり温泉地で聴く音楽 の楽しみ方を提唱します。

湯治場での滞在となるとまだまだ未経験の方も多いハズ。
『鳴響』をきっかけに東北の湯治の世界を体験してみてはいかがでしょう。

日時:2009年6月13日(土)13:00〜(予定)
場所:宮城 鳴子温泉(宮城県大崎市)
姥の湯旅館大広間ほか
入場料:
¥4,000(鳴響チケットのみ)
¥6,500(鳴響チケット+自炊部宿泊一泊付き/限定枚数)*残りわずか
¥9,000(鳴響チケット+旅籠部素泊まり一泊付き/限定枚数)
※湯めぐり付き

featuring

  • 佐藤民男(民謡)
  • 森繁哉(舞踏家/東北芸工大教授)
  • 郡司勇(温泉研究家)

Live

  • Naturally Gushing(サワサキヨシヒロ!)
  • PsysEx
  • Firo
  • いろのみ
  • Coupie
  • …..and more!

映像インスタレーション

  • 東京食堂

空間インスタレーション

  • 粟倉久達(灯道家)

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