External Music party part2

すっかり2月になってしまいましたが1月23日に行われた「External Music Party part2 音楽の外側で音楽を感じる」は主催者の私も楽しむことが出来ました。なによりも今回の出演者の一途さと柔軟さという両極端を体現出来ているということ。なにしろ、セットの状況を見れば解るのですが、音楽の場というよりは実験めいた何かが起こりそうなそんな期待が膨らみまくったを裏切ることない内容でした。

EMP2 set

それでは演奏順にちょっとご紹介。

最初は私:jaiがエレクトリック・アップライト・ベースにて手にはめた加速度センサーと曲がりセンサーによってアルコの動きを読み取ってそれを基に音響を生成して行くと言う演奏を2曲?しました。一つは演奏したベースの音をリアルサンプリングしたものをグラニューラ・シンセシスで再構築して行くドローンと二つの歌のサウンドファイルを前述のセンサーとベースの演奏の音程によって再生速度と音程をコントロール。さらにその再生されているファイルの音程から演奏の音程を矯正するというフィードバックによって生まれる音響でした。ちなみにその二つのサウンドファイルは一昨年のフリーチベットのネットでの試み「P2PFTP」の音源を使用しまし

jai1

jai2

さて二番目は「車輪の再発明」の二人。演奏する姿は演奏と言うか作業に近く、精密ドライバーでICなどがむき出しの自作シンセ群をコントロールしていく。自称理系ミュージシャン?というようにまるで実験を行う博士二人という感じでした。音はとてもソリッドなテクノミュージックで、その見た目に反して(失礼します)正統派と言う(笑)。つまり、普通ではないなきっと。ちなみにメンバーのひとりの斉田君は仙台にも在住していたので、ある意味「故郷に錦」?だったよう。最後に出演者最後のセッションでは自身の演奏とは違った別の面がみることが出来て益々楽しみ。

車輪の再発明

さて最後は池田拓実さん。今回のテーマであったインターフェースは何を隠そう池田さんを想定していたので、出演はとてもうれしかった。そして、ネットや実際に何度か観ているテーブルの音楽。もちろん楽器は使わない。あえて言うならテーブルが楽器なのだろうか? 見た目にはただ自作のテーブルの上に様々なもの、それこそ普通にテーブルにある物やらありそうも無い物まで置いて行ったり移動させたりするのだが、それによってカメラが認識してテーブルで起こる音や電子音、サウンドサンプルらしき音がつぎつぎと変化していく。プロジェクターにはテーブルの俯瞰が映し出され、その上にある物がカラフルな積み木のように四角形のグラフィックに置き換わって行くのはクールなインスタレーションのようにも思われるが、その視線を下へ、演奏している姿は様々なものが散乱し、カオスとなっている。またこのギャップも楽しめる。いや、きっとこういう楽しみ方だきっと、この音楽は!なんていうほどの外側っぷり。もう一つもやはりグラフィックをからめた作品でした。どちらもproce55ingでプログラミングされているそうでパフォーマンスの野蛮さとは裏腹に緻密な準備がなされているだろうと想像出来、確信犯ぷりは凄まじいなと想像しております。

takmi ikeda

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