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Record Review 1999 | |
1999年のレビュー
PolyGram/fontana 64880161(1970)
やっと手に入れることが出来ました。エグベルト・ヂスモンチの名盤中の名盤です。特に、色々な人にカヴァーされているA5は必聴です。このひとは最近のECMの作品のようなアコースティックな作品ではなく、70年代のブラジル盤がかなり良いです。マルチプレーヤーで、シンセサイザーを多用したアルバムなどもありますが、この作品はまさに、エア・グルーブなのです。ブラジルというと、ボサノヴァだけのように思いますが、それにはまりきれない、素晴らしいミュージシャンがたくさんいます。ヂスモンチもその一人ですが、このほかにも、有名なところでは、カエタノ・ヴェローゾやミルトン・ナシメント、ジョアン・ボスコなど、もし、店頭で見つけたら、ぜひ聴いて欲しい。ともかく、自分は今、南米に行きたくてうずうずしてるくらいはまってます。
収録曲 :A1 Janela de Ouro,A2 Parque Laje,A3 Ciclone,A4 Indi,A5 Sonho,B1 O Mercador de Serpentes,B2 Lendas,B3 Pendulo,B4 Lirica No.1
KAERUCAFE KACA 0085(1999)
Yuko Nexus6さんの2nd Albumです。プロデュースに「明和電機の経理のヲノさん」ことヲノサトルを迎え、ローテク・サンプリングミュージック、パワーブックの使い手として有名 なYuko Nexus6さんが日常のそこら辺にある、あらゆる音源を活用して大胆かつ、ふにゃふにゃに構成する、ミュージックコンクレートか、唱歌かという独特の世界が繰り広げられる。特に、飼い猫、「縞」の鳴き声が、フューチャーされている。ヲノさんがリミックスした27もすごく、ソリッド。お茶の間のかわいい音達が繰り広げる緊張感の中のぐったり感が疾走する世界。必聴です。KAERU CAFE では通販も取り扱っているとのこと。
収録曲 :01:猫ハングリー 02:SHUFFLE 03:断片化1 04:鶏行進曲 05:WHAT IS THE PRESET? 06:本邦式逆転歌唱 07:断片化2 08:時鐘 09:リンガフォン 10:咳 11:猫応援団 12:断片化3 13:猫スタジアム 14:米研 15:猫登山隊 16:断片化4 17:南米猫登山隊 18:SAITOH 19:花の雲 20:断片化5 21:INTERVIEW 22:小姐小等口列要去叨位 23:断片化6 24:銀行 25:断片化7 26:窓辺 27:N.S.K.K.COMING SOON
VARESE INTERNATIONAL VS 81001(1973)
わーい(^^)、カラーレコードだぁ。青色のカラフルな盤がお目見え。でもってDUBとあるが、いわゆるDUBではないのでありますよ。ある意味では関係があるかも知れないけどね。内容はと言うと、石器時代シンセサイザー、オシレーターとか、ノイズ・ゲネレーターとかを操作したノンリズム、カレイドスコープのようなサウンドに、テープ編集されたと思われる様々な音をカット・アップしていく、コンクレート作品。あの有名なモンド本でも紹介されている。音楽というモノが自由で、何の制約もないと言うことを実際に証明しているような作品です。ハルのデイジーて知ってる???
収録曲 :PART 1,PART2 (何というかシンプルですよね)
BMG170.0001(1993)
このひとは ブラジルのビートルズ???こと、MUTANTESのメンバーだった人。ソロとしては一枚目に当たります。番に針を落とすと、いきなり、息づかいが・・・。そして、あらゆるスタイルの曲がそのあと待っている。オーソドックスなボサノヴァスタイルで、穏やかに語りかける、alta noite,まるでギターがMarc Ribotのようなnome,nome nao,そして、Caetano Verosoの関係を思い起こすREGGEの導入など、なかなかの秀作です。特に、演奏のなかに何気なく挿入されている生活感のあるノイズが、様々な光景を思い起こさせてくれる。アナザーサイド・オブ・ブラジル。ブラジルのもう一つの空気感をこのアルバムはきくものに喚起する。当然、90年代の作品であるから、CDも手に入りやすいはず。ちなみにマニュエラには在庫があるようだ。
収録曲 :fenis,diferente,nome,tato,cultura,se nao se,o macaco,carnaval,campo,entre,luz,direitinho,nao tem que,dentro,alta noite,pouco,nome nao,soneto,imagem,armazem,acordo
Obscure EGS301(1978)
Brian Eno の主催するObscure レーベルのNO.10。サックスで始まるちょっとジャズっぽい曲から、ゆったりと始まる。Harold Buddというと、生ピアノのイメージが強いが、ここでは、たゆたうようなエレピをひいている。 まるでLonnie Liston Smithの様だ。そして、静かにマリンバの音。ホント、「静」という言葉が似合う曲だ。それに続いて、コーラスが加わった曲もやはり、ゆったりとした川の流れ、それも、下流の大きな河のイメージ。あ、そうか、夢の展示館なんだ。つまり、夢を色々ならべている。
収録曲 :Bismillahi'Rrahman 'Rrahim(1974),Two Songs(1973-74),Madrigals of The rose Angel(1972),JUNO(1975)
Plane 873 437-907(1992)
Amazon.com よりやってきた。このほかにもう一枚"The Magic of Klezmer"というアルバムも一緒に購入したのだけれど、思った通りのスルメもんです。このGiora Feidman というクラリネット吹きは何故聴きたいと思ったかと言えば、去年見た映画、「ビヨンド・サイレンス」の中で登場し、劇中、演奏するのがあまりに印象的であったからなのです。クレッツマーという音楽はユダヤの祭典の音楽であるらしいのですが、そこはかなく寂しい感じがぐーなのです。編成は、クラリネットにギターというシンプルなモノが中心です。 この音楽を聴いていると、自分の中心が熱くなるのです。何故だろう。ちょうど、アイリッシュ民謡のお囃子のような、笛と太鼓の曲を聴いたときのように。
収録曲 :Ani Ole L'Yerushalim / Pilgrimage to Jerusalem,Rue du Bac,Forget the Tears,It's Bautiful,If I Were a Rich Man,Chassidic Dance,Giora,For Your Neshama,Yankelle,Someday Loves Me,The Dance of Fire,Song For the Earth,Dance of Joy,The wedding Waltz,Shpiel Zhe Mir a Liedele,L'Chaim
mille plateaux EFA 00675-2(1996)
彦根の帰りによった名古屋のタワーレコードで買いました。前から欲しかったのに、めぐり会いがなかったのだ。これは、ドイツのユニットですが、メンバーはほとんどマウス・オン・マーズといって良いでしょう。 但し、こちらの方は、いわゆる音響派(最近どうゆうのがこう呼ばれるかを知った。聴いてたみたい)。ただ静寂の世界と行ったところ。全体的にリヴァース再生のループが多いなと思った。マイクのグリップノイズと思われるモノが、とても音楽的に配置されているのには感心した。見習わなければ。彦根のPMPでやったヤツも自宅で録り直して公開しようと思っているので、これは影響されそうな気配。モティーフが同じなんだよなぁ。あまり聴いてると同じモノになってしまっていたり。(ないない)曲名をみると、何かパソコン系の、というかマックのだけど、用語らしい名前が付いているではないか。ついでにタイトルも。タイトルのsndはサウンドのことですが、何かタイトルがMAXしていると思うのは自分がほしがってるからかな???サーみなさんも静寂の世界にはまりませんか???
収録曲 : sleepy people / network down,Teil Zeit,per formal,Feld 1,endless summer Namm,work place,bpi,quit not save
NONESUCH 7559-79552-2 WE 810(1999)
これも名古屋で買いました。一応チェックはしようかと。スバラカシイといいたいところですが、ケッコー趣味によると思います、すべてを好きになれないかも。これ、スティーブ・ライヒという、現代音楽家の作品を、Coldcut,Howie B, Andrea Parker,Tranquility Bass,Mantronik,Nobukazu Takemura,O*Note,DJ Spooky that Subliminal Kid,Ken Ishii といった方々が、リミックスしている訳なのだけれど、好みのせいか、きっと飛ばし聴きをしてしまうんだろうな。まあこういうのは好きな人が一人いるだけで聴きたくなるのだけれど、ちょっとオリジナル負け、というか、企画のわりにはちょっとねー、と思ってしまうのです。でも、Howie B のと、Nobukazu Takemuraのは好きです。それにテクノの売場だけにしかなく、わざわざ、クラシックの現代音楽の棚を探していた、私はバカよー。わたしゃーオリジナルのほうがミニマルしてるし、テクノっぽい???と思っています。特に、アーリー・ワークスの電子音関係なんか。
収録曲 : Music for 18 Musicians,Eight Lines, The fourSections,Megami,Drumming,Proverb,Piano Phase,City Lifr,Come Out
RCA LPB-3021
スティール・パンのオーケストラのアルバムです。残念ながら、どのくらいの年代の録音かは不明です。 ともかく、スティール・パンの音色が良い。 陽気なようでいて、どこか哀愁を帯びた音色は南島の夜だけではなく、雨降りの昼下がり、ハマルハマル。 バンドの名前からわかるとおり、メンバーはSHELLのドラム缶で作ったスティール・パンを使用しています。 曲はいわゆるカリプソや、レゲエ調のモノからワルツまで多様です。 ほかのアルバムも聴いてみたいものです。どなたか詳しいこと知っていませんか?
収録曲:The King And I(Medley),Ramblin Rose,Gold and Silver Waltz, Tonight,StudentPrince,Whispering,Du und Du,Diane,lover,Outcast
A.P.C 009 (1998)
イタリアのLili Bonache なるギターリストにBill Laswellプロデュース兼リミキサーで参加している ダブ・アルバム。ただし、モトになっている音楽はロマ的というか、場末のサーカスというか、 ずんちゃっちゃっ、ずんちゃっちゃっ、 テ、感じで、哀愁ありまする。 それにダブダブのディレイとか、レゾナンス・フィルターなどでトリートしてます。 曲はといいますと、あ、その前に、メンバーと担当楽器を、ただ、なにぶんイタリア語ですんで・・・ Lili Bonicheが、guitare(これは当然ギターでせうな。あと歌も歌っています。たぶん。) Maurice El Medioniがpiano( さすがイタリア語、ピアノですな。チイサク、チイサク) Gregorie GarriguesがBasse(ベースですね。) Hakim HamadoucheがMandole(オー、ワカラナクなってきた。きっと、マンドリンさ。) Mardoche Maimaranがbatterie(これはドラム・セット。これは何故か、しってう。) Maurice Sellemがviolon(ブラジルに同じ綴りでヴィオランという楽器があるが、これがそうとは限らない。大分変な感じになってきた。) Armand Suissaがderbouka(おおーっ、真打ち登場!全くワカリマシェーン。もしかしたら打楽器かな?????) そんな感じに程良く民族しているテ感じです。個人的には2曲目の"Amir Leghram Dub"の生ピアノのディレイでとばしまくったのが心地よかったかな。このところ自分の趣味が、自分でも謎げになってきたような。
収録曲:Alger Alger Dub,Amir Leghram dub,Mezelt Ma Jetch Dub,Yakhalbi Khali L'Hal Dub,Saadi,Rite Elbarrah Dub
gwm records gd-B09
カエル界の人気者?DJ KEROGが、人間界初登場。その1stアルバムが、これ。脇を固めるのは、EV,Yuko Nexus6,KBT,Takechaといふ面々。それになんと、前編セガサターンで動く音楽ソフト「テクノ・モーター」で制作されている。 テクノモーターが奏でる?何ともアブストラクトなサウンドや、好評ネット絵本「かえるさんレイクサイド」の朗読、さらには、カエル界初のCMソングなど、盛りだくさん。挙げ句、ネット絵本のデーターなどまではいっているという。「何かとっても得したよーな」的なCDです。これで、あなたもかえるだよ。
収録曲:9AM,Kero2Q,Kaeru-san#5,BEau by KBT,Biwako Ondo,Piano no Renshu,EXIT bu KBT,Tennen-sui Mix,Highway Panic,Tanbossa,Kaeru-san#15,Song of June,Songof June EQ,Stray Frog,Bancho,Train to Kaeru's Ville,Traffic Infomation,City Frog & Rural Frog,Kero2 Gaba,Fnazushi no Uta,8PM,Tennen-sui Remix by Takecha
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