8月28日から開催されているDSP summer school。
わたしは3日目から参加することと、なりました。しかし、名古屋駅に
11時前につきながら、会場には2時すぎにつくという、会場の恐ろしさ
を感じるとともに、明日からの、ワークショップの行き方がわからず、
不安な滑り出しでした。
私は午後のガイダンスから参加したのですが、クラレンス・バルロー氏
の「アルゴリズム作曲法」の今までの実例について語られた後、明日か
らの、ワークショップの進め方を話したのですが、その、全貌は未だ見
えず。不安な夜を迎えています。と、言っても、宿泊している宿はPHSが
入らず、明けて、会場から送っているのですが、どうなることやら、乞
うご期待。
今日面白かったのは、プレゼンテーションでDTMFの検出オブジェクト。
電話のトーンの、いわゆる「ピポパ」を、認識、再生をするオブジェク
トです。これって、普通に使ったら、当たり前の使い方しか考えつかな
いのだけれど、ある周波数に反応して、数字を掃き出すとなると、これ
は、とても、偶発的な、シーンの展開を導き出すことができそうなので
す。これを使って、何かできそうな感じ。
初日の感じは、こんなところか。
会場は森の中ということだけあって、みどり、みどりという感じですが、
森の散策に出たのですが、あいにくの悪天候、きっと、晴れてれば、もっ
と良いのだろうか、残念な限り。
ワークショップの核心、に迫る.
8月28日から開催されているDSP summer school。
8月31日からは、ワークショップが始まりました。4つのグループに別れて、
クラレンス・バルローさんの考案した概念を元にして、それぞれパッチ
作り上げて行くことになりました。
「森の和声法」と題して行われたワークショップですが、具体的には、バ
ルローさんが、4つからなるユニットを提示して、それらについて、グルー
プに別れて、MAX/MSPにて、作り上げていき、最終的にそれらを組み合わせ
て、一つのパッチ、つまり、作品を作っていくという形で行われれました。
その4つについて説明すると、
1)AUTOBUSK
バルローさんが、長年、研究したせいかをもとにプログラムされたアタリ
コンピューターのプログラムであるAUTOBUSKをMAXで再現するというもの。
このプログラムは音の発音のタイミングと、音程を確率論的に生成するも
ので、簡単に言えば、「M」のような感じ。
元祖AUTOBUSKはネットで公開されていて、アタリ・エミュレーター上でも
作動するとのこと。
2)spectastics
入力音声をFFTを使って解析するというユニット。つまりは、森の音を解析
し、それをもとに音列を生成するためらしい。
MSPも、ヴァージョンが上がって、FFTも使いやすくなった、というか、理
論がわからなくても、パッチが組めるようになったというべきか。
なんとなくしかわからない私にとっては朗報なのだが、本当はしっかり勉強
すべきか。
具体的にはfiddle~のような役割をするユニット。
3)MARKOV
MARKOV連鎖を使っての音のランダマイズを行うユニット。MARKOV連鎖につい
ては詳しくふれないが、数、或いは文字列において、次にどのような数、文
字が出現するかという、確率。
MAXには2つの列についてのオブジェクトproveがあるのだが、バルローさんは、
2つ以上、それも、10列くらいまでのMARKOV連鎖を想定していたらしく、実際
にはこのユニットは実現されることが無かった。
4)ISIS
バルローさん独自の理論による音声合成、解析をする2つのユニット。
理論式を提示されたが、私にはちんぷんかんぷん。
GEM for macintoshでも有名な平#さんが、オブジェクトを制作した。こちらは
commuにて公開されているので、いかなるものか、確かめてほしい。
なんというか、びょーんという感じになるのだが。
と言ったところだが、わたしはMARKOVグループに参加したのだが、
書いたとおり、実現せず、実際にはAUTOBUSKのグループで、参加し
た。
どうも、ワークショップとしては中途半端となってしまいましたが、なにしろ、
いろいろなかたと、であえたこともあって、それが何よりも収穫であったし、
小数にせよMAX/MSPをこんなにも、興味をもって、日々精進している人たちとで
あえて、強引にせよ、参加できてとても良かったと思う。
と、いうことで、新プロジェクトが始動しました。(オイオイ、話ませう)
AUTOBUSK: http://www.musikwissenschaft.uni-mainz.de/Autobusk/
MACのATARI STのエミュレーター:http://users.skynet.be/sky39147/
DSPSS: http://dspss.iamas.ac.jp/
ライブ開始。赤松さんらのグループが演奏.野外す
佐近田さん!オペラ座の怪人ならぬ、なんだっけ?
トリはCarl
Stone!
やはり、ことしも、すばらしい演奏.小刻みな体の動きも、ファニィー。