2004年03月28日

トランスMaxナイト- Tokyo Operation -(26号 29.4.02)

4月26日 bullet's 西麻布

直前で参加の決まった私ですが、多くの刺激を受けてきました。こういう、MAX
メインにしたライブも最近では貴重だと思います。びっくりするくらい多くの人
が集まりまして、DSPSSで出会った方々の再会や、今まで、オンラインでのみ
の方とも出会えて、それだけでも、収穫であるのに、さらに、このメンツのライ
ブ!D.O.Iさんや半野さんのパフォーマンスははじめてだったのですが、おなじ
MAX/mspを使っていながら、いろいろな使い方があると、「もう、勉強になり
ました」です。

DJとLIVEが交互にセットチェンジするというふうに進行していったのですが、
DJといいつつ、私めを含め3名がPowerBookによる演奏、あるいは併用したDJ
でした。そこで、まず、DJのセットをはじめに。

パッチコンテスト エフェクト部門の受賞者でもある徳井さんのDJから始まっ
たのですが、しっとりした「まさしく、Ambient DJ!」という、少々おさえぎ
みのビートにタップディレイによる空間表現など、objectを自作するほどのプ
ログラミングの腕も、羨ましいのに、DJのほうも、見事に会場にはまった選
曲、プレイで、デキル人はなんでも、デキルのだなと、うなるばかり。印象に
残っているのは80年代のMiles Davisのミュート・トランペットをサンプリン
グ??したちょいとダビーな曲ですかね。あれって、ミックスしてたのだろう
か?それともああいう曲?ちょっと気になっています。 おなじ、DJでも、野口
さんは一言、アバンギャルド!サティのベクサシオンから始まり、口琴、チベッ
ト音楽、さらにはお経の大合唱!!!まさにトランス。そのお経に、ジャズコン
ボの音がミックスされていく。こちらも新機軸。そして石田さんはiBookによる
MAX/mspによるパフォーマンス。ラップのような言葉にフロアーライクなビー
トが乗っかる。同じソフトを使いながら、ひとによって、使い方がさまざまだな
と思いました。会場前にちょっと、画面をみたのですが、パッチはきれいに構成
されていて、きっちりしていました。U.Iもなかなか、という印象がありまし
た。わたしも、このごろになって、きれいにパッチをつくろうと思うようになり
ましたが、この点、見習わなくてはならないと思いました。そして、私ですが、
はじめに、ちいさいダイアトニック・アコーディオンをマイクを通して、リアル
タイムに処理していき、ノイズのリズムになっていくという曲だったのですが、
半分は日記で紹介したとおり、失敗してしまいましたね。もう一つは音声ファイ
ルをリアルタイムに再生していくインプロビセーションで、メインのファイルは
シリーズ化している早朝の東京駅で録音した酔っぱらいの歌声でここのところの
私のテーマです。こちらも、乗り切れなかった感じはありましたが、来場してい
た、steinhandの金子さんには初期電子音楽ぽかったといわれて、Tudorファン
のわたしにとってはうれしい言葉でした。

と、メインのライブのほうを。
まずは赤松さんから、ジャケットに赤い点滅するバッジ?それに赤外線マウスの
赤い光。あとは怪しげな透明な球体。何が起こるのか・・・。と、導入は聴いた
ことのある、スウィープする電子音、それが次第に、蒸気機関車のようなノイズ
へと変容していく。もう、スリルですね。是非とも、音が頭の中で聞こえるくら
い大きな音で聴いてみたいものだ、ハイ。そして謎の球体は動かすと、ノイズが
でるでる。あれって、どうなっているのだろうか。

さてお次ぎは佐近田さんだったのですが、赤松さんをゴチックと評するならば、
佐近田さんはアール・ヌーヴォーといったところか。初っぱなは、おなじみの機
会唱歌。ゴダンのMIDIギターにあわせて、歌います、マックが。

そして、SP盤のような曲をはさんで、言葉、人の話す言葉を使った曲が続く。
FFTを使ったり、グラニューラーシンセシスを使ったり、「ガスマスクにホー
ス」パフォーマンスしたりと、言葉を使った作品はもう、魅力的過ぎて、一番前
で口開けてみていました。そして、前編を通してFMトランスミッターを使用し
てラジオに音を出させていたのですが、その使い方が効果的で、以前わたしも、
FMトランスミッターでラジオを使ったパフォーマンスしたのですが、また、
やってみようと、(まねまねですが)しばらく使っていなかったPANDORAをい
じったりしています。 そして、半野さんですが、初めてみました。実は音を聴く
のも初めてだったんです。CDをさっそくチェックしてしまいました。うーん、
東京では人気だと言っていましたが、全くノーチェック。いままで、知らなくて
損した感じ。ロックライクな音響系???言葉足らずの私では伝えられません
が、気になる音です。うちの情報網はもう、ざる状態ですね、こんなすばらしい
演奏するひと知らなかったなんて。そして、D.O.Iさんですが、ヒップホップの
人と、思いきや、MAX/mspを2台のPowerBookで、DJミキサーでミックスし
ながら、演奏していました。このセッティング頂きです。グッド・アイディア!
演奏ですが、控えめのビートの曲が多かったです。しかし、リズム・トラックが
すごくいいんですよ。やはり、日頃、MPCとか使っている人はMAX/mspでやっ
ても、リズムかっこいいんですねー。

というところで、これは関西のほうのもチェックすべきだったと思ったすばらし
い企画でした。やっぱりすごいな、S&Rと言ったところです。関係者の皆様、本
当にお疲れ様でした。

Posted by com4jai at 2004年03月28日 23:44
Comments
Post a comment









Remember personal info?