2004年03月28日

Bit Generation 200+1 TV-Games テレビゲーム展(17号 26.7.01)

2001.7.14-8.7
せんだいメディアテーク6Fギャラリー4200

テレビゲームの過去、現在、未来を実際のゲーム機で遊びながら考える展覧会が水戸、神戸に続き仙台で行われた。これが、国内では最後となる巡回展示会である。 ところで、私自身であるが、これが、ゲーム音痴なほどに向いてないというか、言うなれば、へたくそで、長続きしないのである。最近はそういうことはないが、かれこれ、10年も前にパソコンやっているというと、必ずといってよいほど、「ゲームやってるの?」と、聞かれたものだ。しかし、私はsimcityにaqua zoneという、ゲームにかするくらいのものしかやっていなかった。せいぜい、ビブリボンがかわいいので、そのために、プレステを購入したくらいで、それとて、ゲームが熟達する前にあきらめて、自動で、映像を楽しんでいたくらいだ。どうも、生来、あまり、ルールの決まったものは私はだめなようである。

・・・といった私ですが、早速、印象に残った展示について書き留めていくことにしました。 で、率直な気持ち、がっかりだったのですが、それはなぜかと言いますと、テレビゲームの過去、現在、未来と名売っているだけあって博物館的な、分類し、時系列的に再構成したパネル展示が中心になっていたからである。もちろん、歴代のアーケードゲームからのマシンが、体験できる様になっているものの、ほとんど、子供に占拠状態。(それが悪いわけではないが、これでは、場末のゲームセンターとなにも変わらないではないか)それに、過去、現在、未来といいながら、未来が見えてこない展示。というか、「アトムからドットへ、ドットからポリゴンへ。」で、未来が、AIロボット(言うなれば、ペットロボ)に携帯に組み込まれたJAVAゲームで、どうやって、納得すればよいのか。少々、理解に苦しむ。ネット対戦式のゲームの話など、どこ吹く風。リサーチが甘いというか、「初の博物館的」テレビゲームの展示会というならば、博物館というものはテレビゲームという一つの文化を過小評価しているのではないか、と、考えさせられてしまいました。もっと、ゲームによる生活面の影響とか、慣習の変化とか、言葉における影響など、取り上げても良さそうなものがたくさんありすぎる。「 社会現象としてのゲーム」として、インベーダーゲームの流行とか、ドラクエ現象とかを取り上げていたが、これでは写真雑誌にすら及ばない表層的事象の羅列なのではないか。と、通り一遍、怒っておいて、退場すると、入り口には入る時には気づかなかったが、フロアのそこらじゅうにドット文字。 「あなたはしにました」なんて、ドキッとするものから、非常口には「こういうものはつかうときがきまっている」みたいな洒落ともおもえるメッセージ(ロールプレイング・ゲームのあれです)がそこらじゅうにあるのだから、笑ってしまった。

この、すこし、毒さ加減が、なぜ、展示の方に生かせなかったのが、謎である。

というわけで、いつになく辛口になってしまったが、もともと、ゲームで遊ぶということに心ときめかない私が、この展示会を楽しめなかったのは当然なのかもしれない。もしかしたら、ゲーム好きにはたまらないものなのかもしれない。なにしろ、アタリのアステロイドとか、懐かしのドット表示が楽しめるし、プロジェクターに映された巨大なスクリーンでインベーダーゲームができるのであるから。

話は変わるが、もらったチラシに、次回のイベントの予告があった。「Dialog in the Dark」を行うらしい。これ、去年、神戸のジーベックで行われたイベントで、真っ暗な中をナビゲーターとともに「視えない」を体験するもので、これは楽しみです。去年いけなかったから、さらに気持ちは高まる。 ・・・と、いうことで、なんだかんだ言いながら、28日にはやはり、せんだいメディアテークで行われる活版印刷のワークショップに参加します。これも楽しみ。暑中見舞いを印刷するのだ。 ということで、今回はこの辺で。

せんだいメディアテークのHP:
http://www.smt.city.sendai.jp/

Posted by com4jai at 2004年03月28日 23:35
Comments
Post a comment









Remember personal info?