2004年03月28日

CAP House 「みどりの日」 (13号 7.5.01)

久しぶりのPMPでしたが、私は寝坊をしてしまい、神戸についたのはすで に午後5時をまわっていました。もしかしたら、もう、終わってしまって いるのではないかと心配しましたが、まだ、かろうじてやっていました、 救われた気分。 そこでやっていたのはターンテーブルに向かう2人が、それをたたきまく ている光景。当然のごとく針が、レコードの上を跳ねまくって「ギュッ、 ギュッ」と、リズミックにスクラッチの音がする。これでは何をやってい るかわかりませんね。実は、今回のPMPのテーマは「ゲーム」だったのです 。ですから、これも、ゲームのひとつで、ターンテーブルのトントン相撲 だったのです。「ちょっとまて、土俵はレコードとして、でも、力士にあ たる針があるアームは1本なのでは?」と思った方、するどいです。このタ ーンテーブルは三重県在住の平尾さんが製作したアームの4つついたプリペ アード・ターンテーブルなのでした。以前見たパフォーマンスではその4つ のアームそれぞれ音を出して、なんともいえないループ感がある音を奏で ていたこのツールも、今回はゲームの一部として使用されていました。こ のように毎回、意表をつく企画が飛び出すPMPですが、ほんとに残念。実は、 興味深いパフォーマンスぞろいだったのですが。携帯電話が受信するときの ノイズを利用したパフォーマンス(Yuko nexus6)、階段をはさんでスピー カーを設置して、階段を足で鳴らすことによってガムランのような響きを導 き出したパフォーマンス(あきゑ)などなど、あー、ほんとに残念でした。 ところで、今回のPMPは以前から、告知のとおりCAP Houseの主催するイベ ント「みどりの日」の一環で行われたのですが、当然、そちらのほうもチェ ックいたしました。ところで、このCAP Houseがいかなるものかと申します と、簡単にいえば、さまざまなアーティストのアトリエの集まりということ ができます。つまり、「みどりの日」はそれらアーティストの発表会でもあ り、CAP Houseの主催するイベントのプロモーションでもあったわけです。 (そのイベントについてはおいおい紹介したいと思います)ということで、 今回の「みどりの日」のなかで、いちばんのお気に入りだったものを紹介し ます。それは「とうじ魔とうじパビリオン」です。とうじ魔氏を知らない方 のために簡単に紹介いたしますと、楽器以外の日用品を使用したサウンド・ パフォーマンスを行う「特殊音楽家」であり、雑誌のコラムなど著作も多く (天井桟敷に関するものなど)、その活動の幅広さにも驚かされる1958年10 月22日東京生まれ。今回も、さまざまな形態の作品を出品していました。私 のいちばんの気に入りだったのは作品名はわかりませんが、金属製の食器の 倍音を頭部に響かせて楽しむ(楽しんで良いんです・ ヒ?)楽器でした。この楽器、構造は簡単でフォークや、ナイフなどの金属 製の食器が糸でつるされた棒の両端に糸をはり、それを両手の人差し指につ るして、耳をふさぐようにして、食器をぶつけさせると、なんともいえない 倍音のドローンが広がるのですが、想像を超えたそのサウンドにびっくりで す。いやー、これだけでも神戸に行った甲斐があった。たぶん、頭部の骨に 食器の音が共鳴するからなのでしょうが、すーごく、素敵。もう、このアイ ディアに脱帽。このほかにも、造形やパフォーマンスなどなど、話したいこ とは、いっぱいあるのですが、つづきは次回に。

PMPのHP: http://hello.to/pmp
cap houseのHP: http://www.cap-kobe.com/

Posted by com4jai at 2004年03月28日 23:23
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