2004年03月28日

せんだいメディアテーク会館記念イベント メッセージ(9号 17.3.01

メッセージ / ことばの扉をひらく 1月26日〜3月20日

すっかり間を空けてしまいましたが、最近地元仙台に「仙台メディアテー ク」なる施設ができまして、開局記念イベントを開催しました。メインに なる展示は2つあり、「メッセージの博物誌」は活版印刷からホーロー看 板や牛乳びんのふたなど、今までのメッセージというキーワードで集めら れたものの展示でして、活版印刷は実際にワークショップとして、作業体 験ができるなど今までのメディア博物館的テーストの展示会でした。もう 一つの展示「記憶の扉」現代作家のファイン・アートと言いますか、イン スタレーションと言いますか、新しい形態の作品展でありまして、これが、 ICCなどでやっているより、気軽に触れて、いじれる環境で、展示されてい ました。ICCでもそのようなことができるときもあったのですが、会場の雰 囲気でしょうが、まるで、子供のプレイ・ルーム並みにリラックスして、 まさに遊んできました。それでは、きになった作品をいくつか紹介します。

■Beyond Pages  藤幡正樹

会場には小さな小屋の壁3面がありまして、その中には一つのテーブルと 向かいにはドアがあります。そのテーブルの上にはプロジェクターによっ て映し出された本が一冊。その本をスタイロペンで触っていくと、ページ がめくれていき、それぞれ、いろんな事が起こる。たとえば、ページに現 れたスイッチをオン/オフをすると、それに連動して、テーブルの上にあ る照明が連動するといった感じである。仕組み自体はたいしたことではな いが、その空間を楽しむという意味ではとても楽しませてくれた。何度も、 ページをめくりなおしてしまった。

■LOVERS 古橋梯二

4面の壁に囲まれた空間。その壁にはスクリーンが張られている。そして、 空間のまん中には複数のプロジェクターが並べられ、ランダムに方向を変 えられている。そこに映しだされるのは男と女。走り回ったり、深呼吸を したり、一人一人が、包容をする。それが、ランダムにすれちがったり、 重なり合ったり、消えてゆく。とても、ロマンチックで、悲しげな作品。 このドラマはどこから始まり、どこで終わるのかが解らず、いつまでも、 見入ってしまう。シンプルな動きの中に無数のドラマを感じさせてくれる。 今回の展示会の中では一番のお気に入りだ。 残念ながら、この作者はすでに亡くなっている。 「ダムタイプ」がんばって。

■DISCODER(Installation version) エキソニモ

何のことはない、キーボードのキー一つ一つが、マウスにつながっていて、 マウスをクリックすると、そのキーが打ちこまれるという仕組みになって いる。モニターにはメディアテークのホームページのソースが表示されて いる。うっていくうちに壊れていく。(多分ローカルでのはなしだと思う) ついでにリンクを押すと、実際のネット上のサイトにアクセスができる。 もちろん、一文字一文字うっていけば、その際とに実際に飛べる、という ことで、神経衰弱のように、探しまくって、自分のページを表示してきま した。

■お名前は? 徐水 Xu Bing

中国人の方の作品。ローマ字で書いた名字が一つの架空の漢字となる。 その漢字は毛筆で、達筆なもので、なかなかおもしろい。 漢字をこのように記号的に扱った作品は初めてみた。美しいです。

17日にはヲノサトルさんのワークショップ「盗聴リミックス」がある。 ライブもあって、有馬純寿の秒殺MAX&MSP処理、渋谷慶一郎の激弾NOR D LEAD音響、そして館内の監視カメラ映像をハッキングする佐々木成明の 爆撮ArKAOS映像とのこと。 次回はその模様も、リポートします。

Posted by com4jai at 2004年03月28日 23:19
Comments
Post a comment









Remember personal info?