2004年03月28日

もし、あなたのMAXが盗難に遭ったら〜盗難時のトラブルシューティング(23号 1.1.02)

もし、あなたのMAXが盗難に遭ったら〜盗難時のトラブルシューティング

●MAX/MSPのオーサライズキーはどうなるのか

えー、いろいろ書く前に、わたしはcycling'74より直接MAX/MSPを購入してお
りまして、国内代理店であるメガフュージョンを経由した場合のやりとりはやっ
ておりません。ですから、どの程度の割合で、直接購入をしているユーザーがい
るというのはわかりませんが、基本的には扱われ方は同じだと思いますので、国
内版購入のかたも、参考になると思います。ですから、以下についてのことは
cycling'74との直接の交渉についてのことですので、そのへん、国内代理店経
由の購入の方は覚えておいてください。

基本的にMAX/MSPはchage-respond codeなるしくみで、オーソライズされて
います。これは、ネット上で、すべて行うことができる仕組みなのですが、この
codeは2つ要求することができます。しかし、基本的には1パッケージにたい
して、1マシンというのが基本ですから、だいたいの場合はcodeをあと一回だ
け要求できることになります。私の場合も、まるで何もなかったように、新しい
codeを得ることができました。そして、わたしはパッケージのない製品を購入
していたので、シリアルナンバーも失っていたのですが、これについても、メー
ルのやりとりで、めでたく復活しました。それでは2回以上の場合はどうなるの
でしょうか。新たな出費が必要なのでしょうか。この辺を聞いたところによる
と、オーソライズキーを失った理由を明確にすれば、さらなる出費は必要ないと
のこと。ですが、今回私は、このような経緯でしたので、この「失った理由を明
確にする」ということをするためにすべきことについては聞きませんでした。

●2回以上はどうするのか

しかし、MAXの映像機能拡張オブジェクト群natoはネットワークを介した特殊
な方法でオーソライズをしていまして、これも、もちろん盗難されましたので、
これについて、やはり「失った理由を明確にする」ことを求められました。
natoの発売、開発元は多分オランダにあると思うのですが、これからお話しす
るのはメールのやりとりによってこのnatoのオーソライズキーを獲得する過程
についてのことです。これについてはいまだ、交渉中です。というのも、盗難を
証明する書類をスキャンして電子メールにて送ってほしいということを要求され
たからです。この証明する書類を入手するのに時間がかかっているからです。

はて?と、思われるかもしれませんが、日本では盗難されたということを第三者
に証明することは非常に困難なのです。以下はその一部始終を時系列順に列挙し
ますので、困難かどうかは皆さんの判断に任せますが、たぶん、とても、重要
で、有用な情報が含まれていると思いますので、これからの参考にしてくださ
い。

●盗難を証明するには

盗難を知ったのは展示会の主催者からのメールによる連絡なのですが、その後、
電話や直接あってさまざまな交渉をしたのですが、警察による現場検証や、警察
に対する交渉もみな、主催者側の方に仲介してしていただきました。

○展示会の会場にて主催者立ち会いの上で警察の現場検証が行われた。
○nato販売元より、police reportのコピーを要求される。たぶん、日本では現
場検証の調書にあたるということで、主催者が警察に問い合わせたところ、調書
は非公開とのこと。
○この連絡を受け、盗難証明書といったような書類の発行は可能かと言うことを
問い合わせてほしいと、私が、主催者側に連絡。
○盗難証明書は発行が可能ということで、主催者が、警察へ申しこみに行くと連
絡がある
○盗難証明書は発行が可能ということで、主催者が、警察へ申しこみに行くと連
絡がある
○実はこの盗難証明書は公的機関、公官庁のみにしか発行できず、nato販売元
の様な一般企業への発行は認められないとのこと。主催者側の交渉あるも、例外
は認められずと、主催者側から連絡。


・・・いったいどうしたらよいのだろうか???


○nato販売元へ主催者発行の証明書ではだめかと、連絡。その証明書でもよい
というので、主催者側へ連絡。
今回、主催者はせんだいメディアテークという、財団法人でしたので、すべての
場合に主催者の証明書でよいかどうかはわかりません。
○館長の名前で、盗難の事実を証明する書類を作成してくれると、連絡をいただ
く。

今回、主催者側の対応には本当にありがたいと思っています。
しかし、今まで書いたとおりに、日本においてはたとえ、警察が、現場検証をし
たところで、盗難されたという事実を証明する書類というものは私たち、一般国
民にはいっさい、手だてがないことがわかりました。

そんな大変こととは思っていなかった盗難証明。
今回はまだ最悪は避けることができましたが、たとえ、いかなるところでも、展
示会では出展側も、それなりの盗難への備えをしていかなくてはならないと痛感
しました。盗難はもちろん犯罪ですが、その被害者を支援してくれるシステムは
基本的には日本ではないようです。ともかく、保険をかけるとか、何かしらの自
衛をしていかなくてはならないというの実情だということが、今回の事件でわか
りました。失われたデータは二度と、戻ってこないのです。

Posted by com4jai at 2004年03月28日 22:00
Comments
Post a comment









Remember personal info?