えー、いろいろ書く前に、わたしはcycling'74より直接MAX/MSPを購入してお
りまして、国内代理店であるメガフュージョンを経由した場合のやりとりはやっ
ておりません。ですから、どの程度の割合で、直接購入をしているユーザーがい
るというのはわかりませんが、基本的には扱われ方は同じだと思いますので、国
内版購入のかたも、参考になると思います。ですから、以下についてのことは
cycling'74との直接の交渉についてのことですので、そのへん、国内代理店経
由の購入の方は覚えておいてください。
基本的にMAX/MSPはchage-respond codeなるしくみで、オーソライズされて
います。これは、ネット上で、すべて行うことができる仕組みなのですが、この
codeは2つ要求することができます。しかし、基本的には1パッケージにたい
して、1マシンというのが基本ですから、だいたいの場合はcodeをあと一回だ
け要求できることになります。私の場合も、まるで何もなかったように、新しい
codeを得ることができました。そして、わたしはパッケージのない製品を購入
していたので、シリアルナンバーも失っていたのですが、これについても、メー
ルのやりとりで、めでたく復活しました。それでは2回以上の場合はどうなるの
でしょうか。新たな出費が必要なのでしょうか。この辺を聞いたところによる
と、オーソライズキーを失った理由を明確にすれば、さらなる出費は必要ないと
のこと。ですが、今回私は、このような経緯でしたので、この「失った理由を明
確にする」ということをするためにすべきことについては聞きませんでした。
しかし、MAXの映像機能拡張オブジェクト群natoはネットワークを介した特殊
な方法でオーソライズをしていまして、これも、もちろん盗難されましたので、
これについて、やはり「失った理由を明確にする」ことを求められました。
natoの発売、開発元は多分オランダにあると思うのですが、これからお話しす
るのはメールのやりとりによってこのnatoのオーソライズキーを獲得する過程
についてのことです。これについてはいまだ、交渉中です。というのも、盗難を
証明する書類をスキャンして電子メールにて送ってほしいということを要求され
たからです。この証明する書類を入手するのに時間がかかっているからです。
はて?と、思われるかもしれませんが、日本では盗難されたということを第三者
に証明することは非常に困難なのです。以下はその一部始終を時系列順に列挙し
ますので、困難かどうかは皆さんの判断に任せますが、たぶん、とても、重要
で、有用な情報が含まれていると思いますので、これからの参考にしてくださ
い。
盗難を知ったのは展示会の主催者からのメールによる連絡なのですが、その後、
電話や直接あってさまざまな交渉をしたのですが、警察による現場検証や、警察
に対する交渉もみな、主催者側の方に仲介してしていただきました。
今回、主催者側の対応には本当にありがたいと思っています。
しかし、今まで書いたとおりに、日本においてはたとえ、警察が、現場検証をし
たところで、盗難されたという事実を証明する書類というものは私たち、一般国
民にはいっさい、手だてがないことがわかりました。
そんな大変こととは思っていなかった盗難証明。
今回はまだ最悪は避けることができましたが、たとえ、いかなるところでも、展
示会では出展側も、それなりの盗難への備えをしていかなくてはならないと痛感
しました。盗難はもちろん犯罪ですが、その被害者を支援してくれるシステムは
基本的には日本ではないようです。ともかく、保険をかけるとか、何かしらの自
衛をしていかなくてはならないというの実情だということが、今回の事件でわか
りました。失われたデータは二度と、戻ってこないのです。