以前にも少々ふれたが、メモリー上のバッファー領域に音声を格納して
様々な処理をおこなうことのできるオブジェクトがbuffer~である。これ
はメモリー上に格納されると言うことで、再生や録音が短時間に行うこ
とが出来、リアルタイムに音声を加工することに適している。ただし、
メモリー上に格納するということで、格納されるファイルサイズは自ず
から限定されてしまうので、数分単位での音声を扱うには不向きだとい
えるだろう。こういった向きの使用にはハードディスク・ベースの録音
・再生の行える「sf...」シリーズがあるので、使い分けるのが良いよう
です。
ところで、buffer~オブジェクトは単独で、再生、録音のできるオブジェ
クトではなく、これ自体は音声をメモリー上にバッファー領域を設定し、
その領域にファイルを入出力するのに使われるオブジェクトだ。書式は
以下となる。
となり、バファー名は必須だが、以下は指定しなくとも、メッセージを
送ることによって、或いは自動的に設定される。
メッセージは第一インレットに送る。以下にメッセージの種類と役割に
ついて記す。
と言う感じである。
ところで、importでQUICKTIMEムービーが読み込めるというのは一見、有
用でないようだが、現行のQUICKTIMEはmp3など様々なファイルをムービ
ーファイルにコンバートできるので、これで、かなりのファイルが扱える
ことができる ようになったのである。
こうやって、バッファーにファイルを格納できるのだが、buffer~オブジ
ェクト以外にいくつかのオブジェクトによって、このファイルを再生・録
音を行うことができるのである。
そこで、グループ別にそれら、オブジェクトを紹介することにしよう。
と言ったところなのだが今回はこの辺で。
と、関係ないことですが、natoにも、このbuffer~と同じようににメモリー
上に録画、再生のできる242.bufferというオブジェクトがある。こちらは
すべて一つのオブジェクトで行うのだが、同様に、リアルタイムに映像を
処理するにはとても有用なようです。
だが、これに、いま、手を焼いている。ほとんど安定しているnatoなのだが、
この242.bufferが動作が怪しいのだ。たぶんじぶんとこの環境のせいなのだ
ろうが、困ったものだ。おかげで、展示会に出展出来ずにいる今日この頃。
あー、無常。
気まぐれに今回の説明パッチアップしました。
ftp://astrolabel.net/pub/MAX/buffer.sit