2004年03月28日

buffer~について その1 (22号 04.11.01)

buffer~について その1

以前にも少々ふれたが、メモリー上のバッファー領域に音声を格納して
様々な処理をおこなうことのできるオブジェクトがbuffer~である。これ
はメモリー上に格納されると言うことで、再生や録音が短時間に行うこ
とが出来、リアルタイムに音声を加工することに適している。ただし、
メモリー上に格納するということで、格納されるファイルサイズは自ず
から限定されてしまうので、数分単位での音声を扱うには不向きだとい
えるだろう。こういった向きの使用にはハードディスク・ベースの録音
・再生の行える「sf...」シリーズがあるので、使い分けるのが良いよう
です。

ところで、buffer~オブジェクトは単独で、再生、録音のできるオブジェ
クトではなく、これ自体は音声をメモリー上にバッファー領域を設定し、
その領域にファイルを入出力するのに使われるオブジェクトだ。書式は
以下となる。

[buffer~ (バッファー名)
      (ファイル名)(バッファーのサイズ)(チャンネル数)]

となり、バファー名は必須だが、以下は指定しなくとも、メッセージを
送ることによって、或いは自動的に設定される。

メッセージは第一インレットに送る。以下にメッセージの種類と役割に
ついて記す。

read :AIFF,WAVE ,au,SDII,rawなどのフォーマットのファイルを
    バッファーの設定された範囲内に読み込む
    read (ファイル名)とすれば、そのファイル名のファイルを
    読み込む

replace :ファイル全体をバファーの範囲を変えて読み込む。

import :QUICKTIMEムービーの音声ファイルを読み込む。

write :ファイルとして保存する。

と言う感じである。
ところで、importでQUICKTIMEムービーが読み込めるというのは一見、有
用でないようだが、現行のQUICKTIMEはmp3など様々なファイルをムービ
ーファイルにコンバートできるので、これで、かなりのファイルが扱える
ことができる ようになったのである。

こうやって、バッファーにファイルを格納できるのだが、buffer~オブジ
ェクト以外にいくつかのオブジェクトによって、このファイルを再生・録
音を行うことができるのである。
そこで、グループ別にそれら、オブジェクトを紹介することにしよう。

◆バッファーに書き込みを行うオブジェクト
record~
peek~
poke~
◆バッファーを再生、読み出すオブジェクト
play~
groove~
index~
peek~
◆バッファーの情報、編集
info~
waveform~

と言ったところなのだが今回はこの辺で。
と、関係ないことですが、natoにも、このbuffer~と同じようににメモリー
上に録画、再生のできる242.bufferというオブジェクトがある。こちらは
すべて一つのオブジェクトで行うのだが、同様に、リアルタイムに映像を
処理するにはとても有用なようです。
だが、これに、いま、手を焼いている。ほとんど安定しているnatoなのだが、
この242.bufferが動作が怪しいのだ。たぶんじぶんとこの環境のせいなのだ
ろうが、困ったものだ。おかげで、展示会に出展出来ずにいる今日この頃。
あー、無常。
気まぐれに今回の説明パッチアップしました。
ftp://astrolabel.net/pub/MAX/buffer.sit

Posted by com4jai at 2004年03月28日 21:58
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