2004年03月28日

遂に、MAX4.0 / MSP 2.0リリース! (15号 15.6.01)

とうとうでました。おまちかね、メジャーアップデート!

バグ・フィックスもひんぱんに行われていて、現在MAX 4.03となってい ます。わたしはCycling''74直接のアップグレードという形で、ダウンロ ードしましたが、国内代理店のパッケージのアップグレードはこれから 始まるようです。こちらのほうの情報は詳細が入りしだい紹介したいと 思います。現段階では新規購入でMAX4.0 / MSP2.0 bundleで8万円とい うことなので、すこしは安くなったみたいです。 今回、あまり時間がなくて、それほど触っていないのですが、気になる 新オブジェクトと改善について、いくつか書こうと思います。

●cd~ object

以前からMAX objectでcdというオブジェクトがありましたが、マックの cd-rom driverの仕様がSCSIからIDE/ATAにかわってしまったせいか、正 常に動作しなくなっていました。そこで、今回のcd~はMSP objectという 形で登場しました。 なんといっても以前との違いはCDの出力がMSP経由になったということで しょう。これで、ほかのサウンドファイルなどとミックスした状態で再生 することができます。ですから、ある程度作り込んだトラックをCDに焼い て、それを再生しながら、ライブができるし、その出力を加工することも できるわけで、これだけでも、すごいのですけど。ヘルプでscplay~のよ うにCDを扱えるとあるように、cueとかうったり、できるので、トラック をわけて、ポン出しなんてのもできるわけです。いや、ほんと、思ったと おりの機能で満足です。 しかし、一つだけ不満な点があります。ディスクチェンジャーを備えたdr iver以外ではディスクの入れ換えができないと言うことです。もちろん、 一枚にまとめておけばよいことなんでしょうが、できれば、そういうこと ができればよいと思いました。そうそう、CDはパッチを開く前にdriverに 入れておかないと、いけないようです。後から入れると、ディスクを認識 してくれないようです。

●dropfile object

ドラッグ&ドロップ・エリアを作り、そこから、パス・ファイルネーム、 ファイルの種類を認識する。使い方によれば、ドラッグ&ドロップでファ イルがロードできるようになりそう。

●filtergraph~ object

グラフィカルなフィルター・オブジェクトです。使いやすそうです。フィ ルターの種類も変えることができるので、ライブで使えそう。

●random object

以前からあるオブジェクトですが、何が変わったかというと、ロードのた びに、始まる値が毎回違うということです。今までは始まりが同じ値でし たので、なにかしら、仕組みを付け加えていたのですが、これで、そうい ったことをしなくてもよくなりました。ただし、これが、擬似乱数と言う 点では変わりがないので、本当の乱数を使うという場合にはあまり関係な いのかもしれませんが。

●操作上の改善

まだほんの少ししか使っていないのですが、control + clickをオブジェク ト上や、パッチの空白の部分にすることで、ポップアップ・メニューが現 れます。これがやたら便利。最近使用したオブジェクトも選択できるので、 今まで、同じオブジェクトを複数配置するのに、コピー&ペーストでやっ ていたのですが、かなりストレスはなくなりました。

●ちょっとしたtips

とあるメーリングリストで、DSP statusが表示されないという報告があり ました。それは、DSP statusが以前と違うものになっているせいなのです が、たいしたことではないかもしれませんが、触れておこうと思います。 MSPにはDSP statusという情報パネルが以前からありましたが、MSP2.0では それが一つのパッチになっている変更が行われました。ですので、カスタ マイズもできるし、そのパッチファイルを削除すると、DSP statusは表示 されなくなります。DSP statusは必ず、 max folder/patches/editors/DSP status' というパスになくてはいけません。これは、意外に落とし穴かもしれません。

Posted by com4jai at 2004年03月28日 21:51
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