さて、なかなか進まない解説ですが、今回は音のタイミング、つまり音 符をどうするかです。ビートきざむということはMAX的に言うと、bang が定期的に繰り返されることであります。このようは働きをするobject はnew objectメニューのTimingというカテゴリーにまとまっています。 それでは各々についてみていくことにしましょう。
一番単純な働きをするオブジェクトです。決められた間隔でbangします。 Argumentにはその間隔をmillisecondsで表記します。つまり、
[metro 1000]
という表記はBPMでいえば、1/60となります。(一秒間に一度ですから)
第一インレット: bangでスタート、int0でストップ、 1でスタート stopでストップ
第二インレット: bangする間隔をmillisecondsで表記
アウトレット:bang
metroに比べると、いろいろなことができます。こちらは間隔をBPM表記 ですので、気をつけましょう。このtempoは決められた間隔で0から決め
られた回数、数字が増えていくようになっています。Argumentsは以下の 書式となっています。
[tempo BPM 乗数 回数]
つまり、
[tempo 120 1 16]
としたら、BPM120で0から15の数字を繰り返すことになります。16ではな く15であるところは注意。結構、間違えます、それはわたし。
[tempo 120 2 16]
としたらどうでしょう。じつはこれはBPM60となります。これで、乗数の 意味が解りますよね?間隔が乗算されるわけです。
第一インレット: bangでスタート、int0でストップ、 1でスタート stopでストップ、tempo *
でBPMをセット (float 表記でなくてはならない)
第二インレット: bangする間隔をBPMで表記
第三インレット: 乗数 int表記
第四インレット: 回数 int表記(1〜96)
アウトレット: 0から[回数-1]の数字の間を繰り返し数値を排出
さて、このように数字をはきだすのですが、なぜ数字なのでしょう。もし 、このアウトレットにselect object
で特定の数字だけ、bangするように したらどうでしょうか。すると、metroと違い、間隔が異なってbangする ことができます。今回のパッチでもそのようにして3つのセクションに違
ったタイミングで発音させるようにしています。
さて、次回はフィルターについてでもと思っていたのですが、PMPのため に作っているパッチで、自分にとっては新たな展開かな、と思える物がで きたので、そのサブパッチについて話したいと思います。histo
object 登場です。